悔いのない毎日

子どもがサッカーを習っている保護者さんに聞いた。練習の後、たまに、保護者対抗サッカー大会が行われるという。ケガしないコツを伝授してもらった。足をぐねって転びそうになったら、自然に任せて、そのまま転がり続けた方がいいらしい。無理にこらえようとして、足に力を入れると、かえって足を痛めてしまうのだそうだ。

体力の衰えを感じた最初の経験は、子どもの保育園の運動会だったと思う。頭は、若い頃の動きを覚えているのだけれど、身体の動きが追いつかない。保護者対抗リレーでは最終コーナーで転倒する保護者が続出した。綱引きに参加した翌朝は、必ず、肩回りに経験したことのないような激痛が走った。

あれから十数年。子どもの運動会に参加することもなくなったが、地域のご高齢の方と接する時間が増えた。また、同世代ママさんとの間では、親の介護に関わる話題になることも多く、今のうちから、運動、数独、ナンプレなどを一所懸命やっている方もいる。健康維持のためにできることを、少しづつ、色んな形でやっておられる。

悔いのないように生きることができたら、
悔いのないように老いることができたら、と思う。

イエスさまは、山上の説教の中で語っておられる。
************************
あなたがたのうちだれが、思い悩んだからといって、寿命をわずかでも延ばすことができようか。(マタイ6:27)
…だから、明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である。(マタイ6:34)
************************

先日「PERFECT DAYS」という映画を見た。美しいまでに洗練された生活のルーティン(日課、決まった動作)をもつ、無口な中年男性の物語だった。淡々とした仕事の動きと、休息の時間。男は特別変わったことはない生活を、何年にもわたって繰り返してきたことが伺える。だが、当然のことながら、男にも、いくつもの出会いと別れがあり、一日たりとも同じ日は存在しない。自分は変わっていないように見えても、じつは変わっていたりすることに気づかされる、そんな映画だった。男が毎日眺める木漏れ日が、それを教えてくれていた。

悔いのない毎日を送る秘訣があるとすれば、何なのだろう。

神さまの恵みを慕い求めつつ、
今ある状況を、感謝して過ごしたい。

***

おまけ

水耕栽培していたヒヤシンスが、咲きました。

知らない間に、球根も、成長していました。