正しい秤を用いなさい
先日、部屋を2つに区切るという、日曜大工を行ないました。
①部屋を区切る位置に枠を作り、
➁枠の間に3本の支柱を立て、
③支柱と支柱の間をベニヤ板で閉じる
④支柱と支柱の間に棚板をつける
➁の段階で、支柱と支柱の間に数ミリの誤差が出た。
まあ、いいか、と思って、次の工程に移ったとたん、
数ミリずれた支柱のために、
③のベニヤ板の幅や④の棚板を、支柱ごとに合わせて板を削るという、
めんどくさい行程が増えてしまった。
最初から、正しく測るって、
モノづくりの上で、なんと大事なことだろうと、
思い知らされたところです。
度量衡の単位を統一しておくことは、モノづくり、経済、取引の上でも、大切な事だ。
また、わたしたちは、心に、判断基準を持っている。
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あなたたちは、不正な物差し、秤、升を用いてはならない。正しい天秤、正しい重り、正しい升、正しい容器を用いなさい。(レビ19:35,36)
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他人にきびしく、自分に甘い、みたいな態度が、無意識に出るときがある。
あなたの心の判断基準、相手によって、使い分けては、いけないよ、と、
そっと、ささやかれた気がする。
ルカ13章10~17節、イエスさまは、ある安息日に、会堂で教えておられた。
そこで18年間も病の霊に取りつかれている女に出会った。彼女は腰が曲がっていて、伸ばすことができなかったのだ。
女はイエスさまの癒しを受け、腰がまっすぐになった。彼女は、神を賛美した。これを見た会堂長は、イエスが安息日を破ったことに腹を立てて、非難した。しかしイエスさまは、彼に言った。
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「偽善者たちよ、あなたがたは誰でも、安息日に牛やろばを飼い葉桶から解いて水を飲ませに引いて行くではないか。(ルカ13:15)」
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宗教指導者たちが、家畜の世話で、普段から安息日規定を破っていることを、知っておられたのである。
イエスさまは、あらゆるところで、当時の宗教指導者たちに対して、何度も厳しく糾弾されている。
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「先祖が始めた悪事の仕上げをしたらどうだ。(マタイ23:32新共同訳)」
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「おまえたちも父祖たちの罪の目盛りの不足分を満たしなさい。(マタイ23:32新改訳)」
とも訳されている。
罪の升目、罪の目盛り。
宗教指導者たちの、判断基準の秤りは、イエスさまの目にはあまりすぎるほどに壊れていた。
悪事の仕上げとは、イエスを十字架につけることを意味している。
強烈な皮肉だ。
イエスさまは、自分に定められた苦難の道を通る覚悟を、しておられた。
私たちの罪のために、救いの道を、歩んでくださった。
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この女はアブラハムの娘なのに、十八年もの間サタンに縛られていたのだ。安息日であっても、その束縛から解いてやるべきではなかったのか。」(ルカ13:15,16)
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イエスさまは、いつも、人間として、何が正しいのか、
何が大切なのかを、その時々で教えてくださる。
生き方上手でなくていい、
誠実に生きたい、と願う。