希望を見出す

- 人生に絶望して諦めた人に、希望を与えるには、どうしたら良いのだろう。

わたしたちは、誰もが試練を通る。
しかし、もうだめなんじゃないか、と思ったその時に、
助けられた経験も、たくさんあると思う。
助けられた喜びの経験は、希望を見出し、
忍耐が養われるようになる。

希望の力は、
生きる上でとても大きい。

イエスさまに出会って、
希望を見出した経験をした人は、
たくさんおられる。
その体験を聴いたとき、
心の中に、喜びが湧き上がる。

イエスさまは、伝道の旅で、
多くの人々とお出会いになった。
イエスさまによって病の人達が癒されていくのを、
弟子や群衆たちは、次々と目の当たりにした。

イエスさまが、弟子や群衆たちと共にナインという町に行かれた時のこと。
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イエスが町の門に近づかれると、ちょうど、ある母親の一人息子が死んで、棺が担ぎ出されるところだった。その母親はやもめであって、町の人が大勢そばに付き添っていた。主はこの母親を見て憐れに思い、「もう泣かなくともよい」と言われた。(ルカ7:12,13)
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夫を亡くした上に、一人息子も死んでしまった。
悲しみに沈む母親に、イエスさまは目を注がれた。

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そして、近づいて棺に手を触れられ、…イエスは、「若者よ、あなたに言う。起きなさい」と言われた。すると、死人は起き上がってものを言い始めた。イエスは息子をその母親にお返しになった。(ルカ7:14,15)
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人々が恐れを抱き、神を崇める中、
一人息子が生き返った母親は、
イエスさまに希望を見たことだろう。

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- 人生に絶望して諦めた人に、希望を与えるには、どうしたら良いのだろう。

ただ、一緒にいて、
ごはんを一緒に食べるのも、いいね。

ただ、黙って、
そばに居てくれるのも、いい。

ほっといてほしいときには
ほっといてくれるのも、ありがたい。

少ない時間でもいいから、
一緒のときを過ごせるのも、いい。

やさしいイエスさまのような心にふれて、
ひねくれた心が、素直な心へと、
作り変えられていくのだと思う。

息子が生き返って、
お母さんは、
絶望から救われた。

イエスさまの憐みによって、
である。

イエスさまは、
私たちの心のすべてをご存知の方だ。
十字架に架かられた後によみがえり、
今も生きておられる方。
共におられる方。

試練も喜びも経験するわたしたちです、
主イエスに聴きながら、
聖霊の力により、
希望をもって、生きていこう。

【今週のみ言葉】
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「希望の源である神が、信仰によって得られるあらゆる喜びと平和とであなたがたを満たし、聖霊の力によって希望に満ちあふれさせてくださるように。」(ローマ15:13)
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