心あるところに道拓く

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さて、ツァラアト(重い皮膚病のこと)に冒された人がイエスのもとに来て、ひざまずいて懇願した。
「お心ひとつで、私をきよくすることがおできになります。」
イエスは深くあわれみ、手を伸ばして彼にさわり、
「私の心だ。きよくなれ」と言われた。すると、すぐにツァラアトが消えて、その人はきよくなった。
(マルコ1:40~42)
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「私の心だ。きよくなれ」には、
”イエスさまの意思のあることは、その通りになる。”
ということが表されている。

また、ツァラアトに冒されていた人は、
救い主イエスが、御心を向けてくださるなら癒される、と、信じている。
自分の熱心が自分を癒すとは思っていない。
イエスさまが、御心を自分に向けてくださるなら、
それだけで、私は癒される、と信じている。

病める人がイエスさまに願った言葉をおもいめぐらす。
私たちの、心あるところには、あらゆる困難があるかもしれない。
でも、「絶対無理」と、諦めないでいい、と思った。

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いかに幸いなことでしょう。弱いものに、思いやりのある人は。(詩篇41:2)
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最近、人の思いやりを感じたこと。
先日、遠方に住んでいる女性から、豚の角煮をいただいた。彼女のお手製の角煮だ。
彼女は、大阪のスーパーの肉売り場で、精肉のパック詰めや、お惣菜作りの仕事をしている。肉屋に勤めて20年、売り上げにも大きく貢献しておられた。彼女が陳列しているお惣菜売り場の写真を見せてもらった。スーパーに行くと、たいがい、お惣菜のパックは、2~3人前の分量で売られている場合が多い。しかし彼女がパック詰めする豚の角煮や唐揚げは1人分のものが多く占めている。値段にすると1パック110円~150円くらいだ。この工夫により、肉のお惣菜の売り上げが格段に良くなったのだという。

彼女は言った。
「このあたりに住むお客さんは、おひとりの方が多くて、台所も共同で使用する施設に暮らしている人が多いの。台所でガスを使うにも、いちいちお金がかかるようになっている。もしかしたら、包丁や冷蔵庫も、持っていないかもしれない。だから、少量でパック詰めをしているの。すごく売れるのよ。角煮は、週に2回しか作らないから、常連さんは3パックまとめて買っていくしね。社員からは、「パックがもったいないし手間がかかる」という意見もあったけど、買う人のことを考えると、この売り方がいいのよ。そして、おかげさまでとても売れて、お肉の在庫も、本当に少ないのよ。」

思いやりにあふれた女性のお話を聴けて、感激した。

イエスさまの、5000人の給食のお話(ヨハネ6章)を思い出した。
5000人の空腹な人たちを目にした時、弟子たちは否定的だったが、
イエスさまの御心で、人々に、食べ物が与えられ、みんなが、満腹になったのだ。

「御心のあるところ-イエスさまの御意志は、その通りになる。」

それを信じて、今週も歩んでいこう。