すべて主の御手の中に
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光を造り、闇を創造し、平和をもたらし、災いを創造する者。わたしが主、これらのことをするものである。 (イザヤ45:7)
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神さまは、光も闇も創造され、平和も災いも、創造される方。
確かに現実の生活では、心地良い時、辛い時、どちらもある。
でも、そのすべてが、神の御手の中にある。
頭で理解できないことや、マイナスに思える状況も、
そのまま受け入れてみてはどうだろう。
イエスさまは、人を赦し、救うために、この世界に来てくださり、
そして、十字架の上で、人間の怒りを一身に受けられた。
そのイエスさまが、わたしやあなたと共に、歩みたいと願っておられる。
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ある人に百匹の羊があり、その中の一匹が迷い出たとすれば、九十九匹を山に残しておいて、その迷い出ている羊を捜しに出かけないであろうか。(マタイ18:12)
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潔癖になりがちな心に、み言葉が、やさしく触れる。ひとりひとりの存在をかけがえのないものとして受け入れてゆくこと、自分の中に光と闇・・善と悪が、同居していることを受け入れて、イエスさまの心を受け止めながら歩んでいくことを心に留めたい。
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先週の、「アルプスの少女ハイジ」の続き。
フランクフルトの街に行かされたハイジは、いろいろあって調子を崩し、
アルムの山に戻って、おじいさんと感動の再会を果たしました。
ハイジはおじいさんに話しました。
「もし神さまが、わたしが強くお願いしたことをすぐにかなえてくださっていたら、こんなにすてきなことは起こらなかったわ。・・ああ、わたしがお願いしながら泣き悲しんでいた時に、神さまがすぐにかなえてくれなくて、なんてよかったんでしょう!でも、これからはわたし・・いつも神さまに感謝するわ。」
そうして、ハイジは、おじいさんに、
「緑の牧場と羊飼いの絵」が載っていた本の内容を、おじいさんに伝えます。
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「息子はお父さんに言いました。『お父さん、ぼくは天に対してもあなたに対しても罪を犯しました。もうあなたの息子と呼ばれる資格はありません』。でもお父さんは、雇い人たちに向かって言いました。『いちばんいい服を持ってきて、この子に着せてやり、手に指輪をはめ、足には靴を履かせなさい。それから、いちばん太った子牛を連れて来てほふり、食事をして、大いに楽しもう。この子は死んでいたのに生き返り、失われていたのにまた見つかったのだから。』そして、彼らはお祝いを始めました。
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「緑の牧場と羊飼いの絵」が載っていた本は、「ルカ福音書15章」に出てくる「放蕩息子のたとえ」と呼ばれるお話でした。ハイジはこの本が聖書のお話とは知らず、おじいさんに絵本を読んだのでした。
長いこと山小屋にこもりっきりになっていたおじいさんは、
次の日曜日、ハイジに言いました。
「お日さまが出ているよ!一緒に教会に行くよ!」
村の人々は、長く不在にしていたおじいさんを、
歓迎の気持ちで迎えたのでした。
良い時も、悪いときも、主の御手の中にある。
何でも、神さまに聴いていただこう。
今週も、主に信頼して、歩んでいきましょう。