開かれた心の手がかり


両義的、という言葉がある。

相反する事柄を、二つ持ち合わせている状態を指すのだそう。

先日、TVのトーク番組に、若い俳優さんが出演していた。

彼の好きな言葉が2つ紹介されていた。

「まあいいか」と「やるしかない」

だった。

「この言葉、両極端だよね!」と、

聞き手の方につっこまれていたが、

彼が言うには、

うまく行かなかったことも、

「まあいいか」と、流して、

次のステップに行くために、

「やるしかない!」と思うのだそうだ。

物事は、ぱっくりと2つに分けられるものではない。

2つの異なる事象に、優劣をつけてしまうと、やっかいであり、

時に、苦しくなる。

でも、

私たちは、心が、いつも、解放されていたいし、

開かれた心で生きていたい。

***

イエスさまは、因果律や二項対立などの、人間のかたくなな思考に捕われることはなかった。

心を開かれた、自由なお方であることが、

聖書には残されている。

・姦淫の現場を捕らえられた女を、罪に定めず、神の愛と正義の世界を宗教指導者たちに示された。(ヨハネ8章)

・生まれつき目の見えない人を見た。「これは誰のせいなのか?」と質問した弟子に対し、イエスさまは、「(目の見えない人に)神の栄光が現れるためだ」と言い、神のご計画があることを示された。(ヨハネ9章)

・安息日に、宗教指導者たちとの食事の席で、病気の人を癒した。いつでも、どこでも、誰にでも、目の前で苦しんでいる人の必要に応え、愛を示された。(ルカ14章)

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神の正義が、イエスさまの言葉と行動に、

たくさん、散りばめられている。勇気がわく。

わたしたちは、迷う時、弱いときがある。

だから、祈らずにはいられない。

万事を益としてくださる神を信じよう。

今週も、主にあって、

すばらしい一週間でありますように。


【今週のみ言葉】
「すると主は、『私の恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ』と言われました。だから、キリストの力が私の内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。」(Ⅱコリント12:9)