エステル記⑥ 嘆きが喜びに

~ エステルが断食を始めて3日目以降の、クセルクセス王 ~

🌸内庭にやって来たエステルに、金の笏を差し伸べた。国の半分でもあげるつもりだった。酒宴の誘いを受けた。彼女は、私とハマンと一緒に来てほしいという。

🌸今夜は眠れない・・。だから、部下に宮廷日誌を読ませていた。わたしは、日誌の中で、モルデカイの功績を知った。知らぬうちに、モルデカイに救われていたのだ。モルデカイに栄誉を与えるように、外庭に居たハマンに告げた。

🌸エステルの酒宴に行く。彼女の懇願する内容を聴き、ハマンの策略を知って怒りがわいた。ハマンを、柱に吊るしたので、怒りは収まった。
モルデカイとエステルの間柄を知った。わたしは、モルデカイに、ハマンのしていた指輪を与えた。ハマンの家はエステルに与えた。

🌸ユダヤ民族を全滅させる勅令は、正当防衛が許されるという勅令に上書き。

***

ハマンの策略は取り消され、すべてのユダヤ民族は救われた。
クセルクセス王のまわりで起きた出来事だけをみても、ひとつひとつに、神さまのご計画がなされているように思う。王は、エステルが死ぬ覚悟をもって、内庭に会いにきていたことも、ハマンがモルデカイに抱いていた内心のことも、知ってはいなかった。

現在にあっても、わたしたちは、
見えない神の力によって動かされているなぁ、と、感じることがあるかと思う。

特に、困難の中にあるときに、見えない力の存在に気づく時、
心に喜びが湧き、勇気づけられる。
神さまは、私たち一人一人のことを気にかけてくださっていると思う。

自分ですべてをコントロールすることは出来ない。そのことを素直に認めるときに、
やっと、握りしめているものを手放し、神の御手に委ねることができるのだと思う。

手放したときに、感じたこと、何だったかな?・・それを大切にしたい。

宮廷日誌ならぬ、おうち日記に、書きとめておこう・・。
(そして、自分で読もう。王様じゃないので。)

***

王のみならず、エステルとモルデカイの行動の背後にも、神のお導きがあった。
ユダヤ民族は、嘆きから喜びへと大転換した。

イエスさまは、十字架の死から、墓に葬られ、3日目に復活されるという大転換をおこされた。この大転換に希望をおいて、どんな時も、信頼していきたい。

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神の力強い御手の下で自分を低くしなさい。そうすれば、かの時には高めていただけます。思い煩いは、何もかも神にお任せしなさい。神が、あなたがたのことを心にかけていてくださるからです。(Iペテロ5:6,7)。
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