主が心を開かれたので

使徒行伝16章11~15節、パウロは、第2回伝道旅行に出かけた。アンテオケを出発し、西の端にあるトロアスという港町から船に乗って、マケドニアに上陸し、最初にピリピという町を訪れた。

パウロは、ディアスポラ(離散したユダヤ人)を足場として、伝道しようと考えた。
ユダヤ人たちは、きっと、この場所にいるに違いない・・そのように思ったのだろうか、宣教チームは、安息日に町の門を出て、祈りの場所があると思われる川岸に行ったのである。

なぜか、この事を思い出した。

随分前に、妹がカバンに、自分がとても大好きなキャラクターのキーホルダーをつけていた。

あまりにも長い期間、つけているので、よっぽど好きなのだねと声をかけると、

妹:「これ、”釣り”やねん」

という。

私:「釣り?」

妹:「これを付けていると、同じように、このキャラクターやそのストーリーが大好きな人が声をかけてくれるねん。そこからお話が広がるのが嬉しい。そして、『好き』の押し売りにならない」

私:「相手の『これ、大好きやねん!』という、あふれる思いを待つってこと?」

妹:「そう」

・・ものすごく考えつくされているキーホルダーだった・・。

というよりも、妹が、自分の主観を一旦横に置き、物事をとらえようとしていることに、凄みを感じた。

パウロも、足場を固めるために「長い歴史の中で、離散してしまったユダヤ人(ディアスポラ)」を見つけようとした。パウロは、神を愛する人々が祈りを捧げていると思われる川岸に行った。(釣り堀に行く感覚??)

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ティアティラ市出身の紫布を商う人で、神をあがめるリディアという婦人も話を聞いていたが、主が彼女の心を開かれたので、彼女はパウロの話を注意深く聞いた。(使徒16:14)
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リディアは家族で洗礼を受け、パウロたちをおもてなしした。

マルタとマリヤの姉妹が、イエスさまと弟子たちをおもてなしした時(ルカ10章)、

姉マルタは、妹マリヤが全然お手伝いしないものだから、

イエスを前にして苛立った。

イエスさまは、「マルタマルタ・・」と彼女に言う。

「必要なことはただ一つだけ。マリアは良い方を選んだ。それを取り上げてはいけないよ・・」

その後も、イエスと弟子たちは、再びマルタとマリヤの家を訪れる。

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・・イエスのためにそこで夕食が用意され、マルタは給仕をしていた。(ヨハネ12:2)
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マルタは相変わらず、給仕を続けていた。何があっても、あきらめずに、自分の出来ることを続けることの大切さを教えられる。

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主が、リディアの心を開かれたから、

彼女は、ヨーロッパで初めてのキリスト教改宗者となった。

初めての出会い、初めてトライすることは、

幾つになっても、ドキドキしますが、

イエスさまに信頼と期待をもって、

今週も歩いていきたい。