ルツ記① ルツの決意

ルツはナオミに言った。
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「・・あなたの民はわたしの民
 あなたの神はわたしの神。・・」(ルツ1:16)
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ユダヤの民であるナオミは、モアブ人の嫁ルツとふたりで、ベツレヘムに帰ってきた。ナオミの夫も、2人の息子たちも、(飢饉のために一時避難していた)モアブの地で亡くなってしまったのだ。息子の嫁2人のうち、オルパは故郷に帰ったが、ルツはどうしてもナオミから離れなかった。異邦人のルツは、姑ナオミの神を信頼して、ナオミの故国ユダに一緒についていくことを決めたのである。

うつろな帰国。
ベツレヘムに2人が着いた時、町中の人がナオミに声をかけた。ナオミは言った。
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「どうか、ナオミ(快い)などとは呼ばないで、マラ(苦い)と呼んでください。全能者がわたしをひどい目に遭わせたのです。出ていくときは、満たされていたわたしを主はうつろにして帰らせたのです・・。」(ルツ記1:20,21)
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ナオミはそんなことを周囲に漏らしたが、決してうつろ(空っぽ)で帰ってきたのではない。嫁のルツこそが、祝福の種であった。後の、彼女たちの生活の中で、主からの導きと祝福が、明らかとなった。

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お友達が、葉付きのニンジンの写真を見せてくれた。

「前に、プランタに種をまいて、ニンジンが採れたの。寒いときに種を蒔いたから、全然出てこなかったけどね、しっかりとニンジンが出てきたわ!」と、言った。

ニンジンって、

↑この姿しか知らないけれど、よく考えてみると、元々は、ニンジンも種ですよね。

種って、ほんとうに小さい。

土の中にその小さな種を埋めるとき、わたしは、

本当に、こんな暗い土の中から、芽が出てくるのだろうか?と

内心ドキドキしている。

あまりに辛いことがあるときは、

祝福の種が、そこにあることを見失いがちだ。

そのような中でも、神さまは、

これまでに起こったすべての事を

益としてくださる方なのだということを、

ナオミとルツの話から教えられた。

神さまがいつもそばにいる。

そのことを思いながら、

種が芽吹くのを待つ時間を過ごせることは

とても感謝なことだと思う。

種が実るのを待つ間、

歌いながら、庭の草取りをしてもいいよね。

ルツも、落ち穂を拾いながら、

歌ったりしていたのかな。

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「あの時、なぜ、あんなことを言ってしまったのか、してしまったのか」と思うことはあるし、

そんな自分も嫌になって「もう忘れてしまって、次に行こう」と思ったりすることがある。

寝よう寝ようと頑張りすぎて、寝られないことに似ているかも?

忘れよう忘れようと思って頑張って忘れようとしても、余計に忘れることができない。

眠れない時や、悩みの時、

ムリに眠ろうとか、ムリに元気にするのではなくて、

正直に、神さまに向かおうと思う。

人生の長い旅路の中で、

わたしたちはいつも神さまの御手にとらえられていることを覚えたい。

あの苦い苦い、苦汁を飲んだ後悔の1ページも、必要だったのだ。

神さまの計画にあって、すべてが結び合って、益となるために、

欠かせない1ページだったのだ。

受付のお花。ジャスミンの葉、カーネーション、あと、ちょっと名前が分からないけどよく見る花。結び合わさって、リースとなって、、わあステキ!

【今週のみ言葉】
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「神を愛する人たち、すなわち、神の御計画にしたがって召された人たちのためには、すべてのことがともに働いて益となることを、私たちは知っています。」(ローマ8:28)
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