主に握られている
マタイ:
「イエスさまが湖の上を歩いてきたとき、弟子だったぼくたちは思いっきり、師匠のことを、「幽霊だ!!!」って、叫んだよ。だって、それまでの前置きが大変だった。ぼくたちは、イエスさまが5000人の人々に給食をふるまわれたその日の夕方、「先に向こう岸に行っておいて」って言われて、その通りにしたんだ。何故なのかは分からなかったけど。それから夜明けのころまで、ずっと舟の上だった。凪だったら向こう岸に着けていたかもしれない。でもその日は、逆風がびゅうびゅう吹いていた。舟は陸から数キロ離れていたからとても着岸できない。それだけでも怖いのに、向こうから師匠が水の上を歩いてきたら、それはもう幽霊確定だと思わないか?でも、イエスさまは、「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない。」と言われたんだ。そしたらペトロが、「主よ、あなたでしたら、わたしに命令して、水の上を歩いてそちらに行かせてください。」と言って、水の上を歩いて行った。ペトロは途中で、恐怖にかられて沈みかけて「主よ、助けてください」叫んだ。そしたら、イエスさまはすぐに手を伸ばしてペトロを捕まえて、「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか」と言われた。そして、二人が舟に乗り込むと、風は静まったんだ・・。」
マタイは、湖の上を歩くイエスさまの文書の最後に、このように書いている。
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舟の中にいた人たちは、「本当に、あなたは神の子です」と言ってイエスを拝んだ。(マタイ14:33)
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マタイが福音書を書いていた頃、初代教会は、この世の逆風にもまれていた。「舟」は、「教会」を表していると言われます。
マタイ:
「人生の荒波・・どんな困難に出会おうとも、その人生も、教会も、イエスさまがペトロの手を握ったように、ぼくたちもイエスさまの手に握られている。逆風にもまれたときに、イエスさまを信じることにのみ、沈まない道を行けるんだ。ぼくたちも、教会も、あきらめないでいきたいよ。」
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玄関のお花。花器が舟に見えた。
アジサイ、ワレモコウ、ピンポンキク、リンドウが・・イエスさまを思いながら、
「本当に、あの方は、神の子だ!!」と、天を見つめているようでした。