過ちと慰め
穴があったら入りたい、洞窟があったら入っていたい。
家の横に、洞窟か井戸があればいいのに・・・できればWI-FI付きで。
とか、思ってはいないだろうか。
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ダビデは、イスラエルの2代目の王になるかどうかの時に、イスラエルのサウル王から妬まれ、命を奪われそうになり、逃亡する。
彼は祭司アヒメレクのところに行った。(Ⅰサムエル21:2)
サウル王の命令である、と、ダビデは嘘をついたので、アヒメレクはダビデをもてなす。そこにサウル王の家臣ドエグが居合わせているのを目撃したが、ダビデはかまわず、パンと剣を要求して立ち去った。その後、ドエグの密告により、祭司85人がサウルの手により殺された・・。
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このまま行けば危険だな、、と気づいているのに、スルーしてしまうときはあるだろうか。我を通したい気持ちが勝つとき、そうなってしまうかもしれない。自分の気持ちを吟味することは必要だ。
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ダビデはそこを出て、アドラムの洞窟に難を避けた。それを聞いた彼の兄弟や父の家の者は皆、彼のもとに下って来た。また、困窮している者、負債のある者、不満を持つ者も皆彼のもとに集まり、ダビデは彼らの頭領になった。四百人ほどの者が彼の周りにいた。(Ⅰサムエル22:1,2)
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逃亡中のダビデは、洞窟でひとり、一体、何を考えていたのだろう。自分の命のことだけだろうか。いや、そうではない。とっさについた嘘の行方についても、考えていたのだろう。後になって、アヒメレクの息子アビアタルが難を逃れてダビデのところに逃げてきたときに、ダビデはこう言っている。
「あの日、わたしはあの場に居合わせたエドム人ドエグが必ずサウルに報告するだろうと気づいていた。わたしがあなたの父上の家の者すべての命を奪わせてしまったのだ。・・・」(Ⅰサムエル22:22)
またダビデは、ひとりで洞窟にいた時、兄弟や仲間がたくさんあらわれて、どんなに励まされたことだろう。もう終わりだ、と思うくらいの挫折から、また、立ち直ることができた。
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1人はつらいけど、それでも誰にも出会いたくない時間があるかもしれない。(穴の中)
誰に何を言ったらいいのかも分からないかもしれない。(穴の中)
そういう時にも、イエスさま(聖霊)は、そばにおられる方であり、
日々、わたしたちは、慰めを得ている。(穴の中からの救い)
私たちも、
誰かを励ますことのできるひとりでありたいと思う。
穴の中であっても、外であっても、
神の導きを受け入れたままに、そこにいる姿は、
誰かを励ますことができるのだから。