謎を解く

詩篇49篇の著者は自問自答する。

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諸国の民よ、これを聞け。この世に住む者は皆、耳を傾けよ。
…わたしは格言に耳を傾け、竪琴を奏でて謎を解く。(2-5)

災いのふりかかる日
わたしを追う者の悪意に囲まれるときにも
どうして恐れることがあろうか(6)
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人間関係に悩むときがある。悪意に満ちた人たちに虐げられる時がある。なぜ恐れなければならないのか?という問いです。

高いところに立てば、何もかも見渡せてしまうかのように見えるが、命は、人がどうにかできるものではない。
砕かれて、低くされて、初めて見えることがある。

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人が富み、その家の宝が増しても、妬んではならない。(17)
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という。

他人と比較して、自分はだめだ、なんて、思わなくてもいいのである。

でも

だめだ、と思ってる自分を、否定しなくともよいかな。

「他者と比較しているようではだめだ」と、

自分の気持ちを否定することは、違う気がする。

神さまの前に、自分の気持ちに正直になる。

わたしの気持ちを、わたしが、置き去りにしない。

そこから始まっていくのだろう。

今ここにある、小さくても確かな人生を、

見つめていきたい。