誠実にあゆむ

今年も残りわずかの時間となりました。
みなさまそれぞれに、いろんなこと、いろんな思いの中を、すごされた1年だったかと思います。

文章を、読んでいただいているみなさま、励ましをありがとうございます。喜び、悲しみ、前進、ゆらぎ、、など、いろいろなところを通されながらも、どんなときも、主が共におられることを心にとめていたいと思った、1年の終わりでした。

先日、市内のデイサービスを訪れ、みんなで一緒に、クリスマスの賛美をうたいました。最後に記念撮影をしたのですが、その時、ひとりの利用者さんが、わたしの手を、力強く、握ってくれました。その時、わたしの記憶は、高校2年生までさかのぼり、養護学校での実習で、スイートポテトをわたしに食べさせようとしてくれた学生さんのことを思い出しました。時を超えた、2人のまなざしは、一緒のものだった。この一時の出会いを、大切に思ってくれている、誠実なまなざしでした。わたしは、この人たちの誠実さに、しっかりと向き合えていたのだろうか。そのように思いました。あたたかく、やわらかい手の感触に、心が震えました。そして、過去を思い出したことによって、わたしが神さまを知らない時も、神さまはすべてご存知であり、今、この時も、共におられるのだということを、改めて知ることが出来ました。

ひとつの賛美が思い出されました。

♪善き力に われかこまれ     
守りなぐさめられて            
世の悩み 共にわかち        
新しい日を望もう

過ぎた日々の 悩み重く      
なお のしかかるときも        
さわぎ立つ 心しずめ         
みむねにしたがいゆく

善き力に 守られつつ
来たるべき時を待とう
夜も朝もいつも神は
われらと共にいます

(新生讃美歌73 善き力にわれ囲まれ)

辛いことが脳裏に焼き付いて離れないことがあるかもしれないけれど、イエスさまは、そんなわたしたちの心を知っておられる。そして、イエスさまは、わたしたちに、誠実に生きてほしいと、願っておられる。

みなさま、良いお年をお迎えください。

【今週のみ言葉】
「あなたたちは盗んではならない。うそをついてはならない。互いに欺いてはならない。」(レビ19:11)