葛藤の中で

人は、毎日、3万5千回の選択をしているそうです。

最近、寒いので、起きにくい日が続いていましたが、

目を覚ました時から、あっ、もう、選択が始まっているのだと思って、起きました。

弁当作りの順番だけでも、おびただしい選択をしています。

まず、卵を冷蔵庫から2個取り出して、味付けに醤油を入れて、焼いている間に、

冷凍保存していたひじきの煮物とほうれん草のお浸しと、鳥のから揚げを取り出して・・

書いてられへん!! 納得の、3万5千回という回数です。

そんなアドベント3週目、いいお天気です。

ヨセフは、婚約中のマリアが、結婚前に身ごもったという事を知り、葛藤の中にいました。夫ヨセフは正しい人であったので、マリアのことを表ざたにするのを望まず、ひそかに縁を切ろうと決心していました。
ヨセフは、ただ、考えたという事ではなく、誰にも言えない、心の葛藤を、思いめぐらし、神に問い、祈っていたのだと思います。

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このように考えていると、主の天使が夢に現れて言った。
「ダビデの子ヨセフ、恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである。マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。」(マタイ1:18~20)
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思いめぐらし、祈るヨセフに、神さまは、応えてくださった。

主の天使は続けて言います。

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「マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである。」(マタイ1:21 )
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ヨセフは、夢の中で、

自分の決意よりも先に、

「神さまの決意」をきいたのでした。

人間を罪から救う、という、

「神さまの約束」を、ヨセフは受容しました。

信仰は、納得してわかるということから始まるのではないと、

思い知らされます。

マリアにとっても、ヨセフにとっても、

イエスさまの誕生は、なんという大きな試みだったことでしょう。

しかし、この夫婦が、

神さまから託された、その現実を受け入れて生きて行くとき、

「神は我々と共におられる(インマヌエル)」という、

もうひとつの現実が、

夫婦を、内側から、ゆるぎなく支える力となっていくのです。

神は我々と共におられる。

この現実を、受け取って、

神さまの声を聴きながら、

今週も、歩んでいきたいと思います。