破れ口から光
旧約のユダヤの歴史も山あり谷あり。士師記にあるイスラエルの堕落時代(谷)から、イスラエルの歴史上頂点であった王制時代(山)がありました。谷から山へと、橋渡し役になった人物は、サムエルといいました。彼のお母さん、ハンナのおはなし。
当時は一夫多妻制でした。ハンナには子どもがいなかったので、もう一人の妻のペニナから、いじめを受けていました。
ハンナはこのために、夫からの慰めも聞こえず、食事ものどを通らない状態。奥方が2人いるだけで、しんどいだろうに、もうひとりの妻からのいじめ・・つらいです。終わりがないのではないかと思うと余計つらくなります。
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ハンナは悩み嘆いて、主に祈り、激しく泣いた。そして、誓いを立てて言った。「万軍の主よ、はしための苦しみを御覧ください。…男の子をお授けくださいますなら、その子の一生を主におささげし(ます)、…。」(Ⅰサムエル1:10,11)
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この後、ハンナは、祭司エリから慰めの言葉を受けた。
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「安心して帰りなさい。イスラエルの神が、あなたの乞い願うことをかなえてくださるように」(Ⅰサムエル1:17)
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ハンナは、それから食事をしましたが、彼女の表情、もはや前のようではありませんでした。
祭司からのはげましと、問題をすべて主にゆだねる、という彼女の決意が、
ハンナの行動にあらわれていたのでしょう。
ご飯をモリモリ食べるハンナを見て、夫はホッとしたかもしれない。
主に委ねる、という決意は、行動にあらわれている。
マルコ10章で、盲人バルテマイは、
イエスさまに癒していただく前に、
盲人の証しである上着を脱ぎ捨て、御前に躍り出た。
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わたしたちは、願い事は何でも聞き入れてくださるということが分かるなら、神に願ったことは既にかなえられていることも分かります。(Ⅰヨハネ5:15)
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バッターボックスに立って、予告ホームランをしながら、
このみ言葉をとなえる、バルテマイ、ハンナの姿を想像する。
イエスさまは、また、祭司エリは、ベンチで、
「安心しなさい・・」と、励ましている。
バルテマイは、イエスさまに目を癒された。
ハンナは、男の子、サムエルを産んだ。
破れ口から光が射した。
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-人生、山あり谷あり、〇〇あり。 〇〇に入る言葉は何ですか?
〇〇に「踊り場」と、入れてみた。
仕事や病、人間関係に苦しむときがあるかもしれない。
がんばっても、不毛な時期があるかもしれない。
でも、神さまを信頼して、躍り出ていこう。
そんな場所がどんな時にも必要だ。
主を待ち望む場所は、
いつもわたしやあなたの人生のそばにある。
-人生、山あり谷あり、踊り場あり!