父ダビデの弱さ
ダビデには、妻がたくさんいた。子どもも、たくさんいた。
Ⅱサムエル記13章1~22節、ダビデの長男アムノンは、異母兄弟である三男アブサロムの妹タマルに恋をした。きょうだい同士、許されない恋である(申命記27:22)。それにもかかわらず、アムノンは友人の悪知恵により、タマルを力ずくで辱めた。すると、どうだろう。アムノンはタマルを激しく憎み出し、彼女を外に追い出し鍵をかけてしまった。アムノンは、自分の視界から外して、無かったことにしたかったのだろうか。これは愛ではない。自分勝手なひどい話だ。
泣いて帰ったタマルをかくまった兄のアブサロムは、父ダビデ王に一部始終を話して、様子を伺った。ダビデは激しく怒ったものの、長男アムノンを愛していたので、彼を罰することは無かった。
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アブサロムは…妹タマルを辱められ、アブサロムはアムノンを憎悪した。(Ⅱサムエル13:22)
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三男アブサロムは、長男アムノンを罰しなかった父ダビデに、苦い思いを残したのかもしれません。ダビデ王家の複雑な家庭事情と、ダビデ自身の弱さによって、家族全体の不和を加速させた出来事ともいえます。
心の中の苦み、苦い根っこ。
問題が起こるとき、この苦い思いが、
ふっと出てきているのかもしれない。
怒りを覚えるような状況になったならば、
なぜ、自分は、このような反応をしてしまうのかを、
自分に聴いてみたら良いかもしれない。
穏やかな気持ちになったと思えば、その逆の感情が芽生えたり。
わたしたちだって、アムノンのように、
「こうしたい」思いに駆られて、自分勝手にふるまってしまう人間であり、
アブロサムのように、
相手に苦い思いを持つことがある、人間のひとりです。
そして、気になること。タマルはどこに行った?
彼女の悲しみは、置き去りのまんまです。
タマルは、時が経っても、うずく痛みを感じながら、必死に生きていたのだろうか。
女性に対する扱いを見る時、このような歴史があったとはいえ、
こういう話を聞くと、いたたまれない気持ちになる。
多くの女性が涙を流す現状がある。
だからこそ、イエスさまが、数々の、深い悲しみの中にある女性に寄り添うすがたに、胸打たれます。
イエスさまの十字架の死と復活によって、
わたしたちの嘆きと悲しみは、喜びに変えられる。
握りしめていた苦々しい思いを手放して、
主の愛が心に満たされていくことを経験していく。
この過程が大切だ。
主の愛は、やさしい。
ひとりひとりのすべてをご存知だから。
赤ちゃんがミルクから始まって、離乳食、次は、かみかみメニュー・・というように、
わたしたちが、主のみ言葉を飲み込めるように、
神さまが導いておられると思う。
満たされなかった信頼関係、
与えられたかった必要を、主はご存知だ。
主は、もっとも、信頼して、たよるべき方だ。
主の愛を受け取ろう。
愛のこもったことばは、
やさしく、葦のようにしなやかだ。
主は、あなたのことを、決して忘れておられない。
心の重荷をイエスさまにゆだねて、
真実な主の愛に応えながら、
賛美しつつ、あゆんでいきたい。
(おまけ)
ダイコンの種まきをした。
実は、この夏は残暑が厳しく、
畝に直播きすると、苗が傷んでしまいそうだったので、
種まきポットに種を蒔いて、
10月に入ってから移植させました。
本来、ダイコンは、土に直播きすることが基本だそうです。なぜか?
ダイコンは、可食部が根っこです。直接地面に種をまくことで、
根は、ダメージを受けることなく、まっずぐに地中の下にもぐっていくわけです。
今回、猛暑を理由に、別の場所で種まきをして、発芽させたものを移植しました。
その場合は、どうしても移植時に、根っこが曲がってしまうため、
股割れダイコンが出来やすいのだそうです。
畑づくりは、知らん事ばっかりだし、
はっきり言うと・・
コスパの面でも、スーパーを走った方が、はるかに良いです。
でも、種から発芽する喜びを経験すると、
ひとつひとつの種から、
こんなに大きなダイコンができるのか!と、
感動することができます。収穫の喜びです。
そして、畑は、こちらの都合をきいてくれません。
猛暑だったり台風だったり、大雨だったりで、
チャンスを逃すと、野菜の収穫にもすぐに影響が出ます。
畑に振り回されながらも、発芽や収穫の喜びに、
今までの苦労が吹っ飛ぶのです。
うまくいかないことも多々あります。
予想を外れることが多いです。
自然の力を思わされます。
自分の思った通りには行かない、
そのことを教えられたのが、畑の野菜づくりでした。
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「わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし、成長させてくださったのは神です」(Ⅰコリント3:6)
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と、心で唱えながら、種まきや水やりをしています。
あとは、自然におまかせしよう、
と、畑仕事を終えます。
ダイコンが、どうなるのか、楽しみです。