波紋の起こし方

自分に出来ることを行うことで、周りに影響-つまり、「波紋」を起こすことができる。

それぞれに置かれた場所で、あらゆる波紋が起こっているかと思う。

イエスさまは、当時のユダヤ社会に大きな波紋を起こされた。

罪のない方が、この世にお生まれになり、人の苦しみを経験され、

十字架に架かられ、3日目によみがえられ、人間の罪を救われるための道を通られたのだ。

イエスさまは天に上げられる前、

残された弟子たちに福音を宣べ伝えるようにと告げられた。

こうして、弟子たちは、福音を宣べ伝える者、周りに影響を与える者とされていった。

パウロ一行の伝道旅行でのことだった。
夢に導かれた場所ピリピで福音を知らせていたが、パウロとシラスは、迫害を受けて、牢屋に入れられた。

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「真夜中ごろ、パウロとシラスが神に祈りつつ賛美の歌を歌っていると、ほかの囚人たちも聞き入っていた。」(使徒16:25)
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このあと、急に大地震が起こり、牢屋の戸は開いて、鎖が解けた。その場所で、自害しようとした獄吏は、パウロとシラスの前にひれ伏して、主イエスを信じた。

予想もできないことが起こった。

そして、わたしたちも今、それぞれに、

予測不能な道を、歩んでいる。

バタフライエフェクト(Butterfly Effect)とは、
非常に小さな出来事が、最終的に予想もしていなかったような大きな出来事につながることを意味する言葉だ。
1972年、気象学者のエドワード・ローレンツ氏が、天気予測過程での入力誤差により、まったく異なる天気予測が現れたという経験に基づき、
「地球の裏側にいる蝶の羽ばたきが、遠く離れた場所で竜巻を起こすような風になるかもしれない」という講演をおこなったことが由来である。

Butterfly Effectは、
将来起きる出来事を正確に予測することは難しいことを意味するとともに、
一個人が起こした行動は、予測不能な波紋(影響)を引き起こすことでもある。

イエスさまの愛を受けている私たちが、それを周りに表していくという小さな波紋は、
その愛が、予測不能な動きを経て、周りに満ちて広がっていく可能性にあふれているともいえる。

ひとりのひとが、そこにいるだけで、
なにかしらの影響を、お互いに受けながら、
生きる糧を得ているのだと思う。

よみがえって弟子の前にふたたび現れたイエスさまは、ペトロに、
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「わたしの羊を飼いなさい」(ヨハネ21:17)
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と言われた。

互いに愛し合いながら、イエスの愛を伝えていってね、きみしか出来ないことがあるよ。と、

ペトロに、愛のこもったメッセージをされたのだと思う。

小さな波紋は、今日もあちらこちらで、起こされている。

イエスさまの愛を、周りに伝えあって、日々過ごしていきたい。

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「風は思いのままに吹く。 あなたはその音を聞いても、それがどこから来て、どこへ行くのかを知らない。 霊から生まれた者も皆そのとおりである」
(ヨハネ3:8)
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