正義の若枝
今週から、イエス・キリストのご降誕を記念するクリスマス・アドベント(待降節)に入りました。
旧約聖書には、救い主到来の預言が、何回も出てきます。
預言者エレミヤの時代のこと。ダビデ王全盛期から600年ほど経っていた。当時のイスラエルの社会情勢は、北イスラエルと南ユダ王国に分裂しており、信仰も国も衰えていた。北イスラエルは強国アッシリアに滅ぼされ、南ユダ王国も滅亡寸前。そんな時代にエレミヤは、主からの王国の復活と救い主の到来の約束を受け取り、周囲に馬鹿にされながらも、神さまの言葉を語り続けていたのである。
エレミヤ書のメシヤ預言。
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見よ、わたしが、イスラエルの家とユダの家に恵みの約束を果たす日が来る、と主は言われる。その日、その時、わたしはダビデのために正義の若枝を生え出でさせる。彼は公平と正義をもってこの国を治める。その日には、ユダは救われ、エルサレムは安らかに人の住まう都となる。その名は、『主は我らの救い』と呼ばれるであろう。(エレミヤ33:14~16)
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エレミヤは、ひこばえが希望の光をもたらすと預言しました。
切り株から、若枝。ひこばえ。
絶望から見えた、希望の芽。
わたしたちは、この若枝は、イエス・キリストであると、
受け止めている。
エレミヤが語っていたとおり、
主イエスは、我らの救い主です。
かれは、不条理な世界の、貧しい馬小屋の中で、
赤ちゃんの姿で、お生まれになった。
正義の若枝のイエスは、誰よりもへりくだった方で、
人々をご自分のもとに引き寄せてくださる、
メシアだったのです。
マリアが聖霊によってイエスさまを身ごもって、
同じく身ごもっていたエリザベツの家をたずねた時の、
マリアの賛歌。
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主はその腕で力をふるい、・・・
身分の低いものを高く上げ・・・(ルカ1:51、52)
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神さまは、その御腕で力をふりしぼり、
御子イエスさまを、闇の世に送り込まれたのでした。
そのように、神さまが、
全力をふるってくださらなければ、
罪によって深みにはまったわたしたちを、
引き上げることができなかったのです。
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神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。(ヨハネによる福音書 3:16)
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今週も、イエスさまを心にお迎えし、
クリスマスにお生まれになった時と、
イエスさまが、再び来られる時のことを、待ち望みつつ、
生きることの幸いを、分かち合うことができますように。
(おまけ)
家に、クリスマスの飾りの一部として、
ノイバラの切り枝を飾っていました。
あれっ、よく見たら・・・
あ!
切り枝から若芽が出ている!!
このまま、アドベントを過ごそうと思います。