子ろばに乗って

私とロバとの初対面は、学校だった。

学舎内に、1匹だけ飼われていたのだ。

頭を撫でさせてもらった。

初ロバは、おだやかで親しみやすい印象だった。

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2000年前、イエスさまは、

ロバの子に乗って、エルサレムに向かわれた。

これから十字架に架かられるための道のりであった。

マタイは、イエスが生まれる500年前に書かれた、ゼカリヤの預言書の引用し、イエスさまによって預言(ゼカリヤ書9:9,10)が成就されたことを示した。
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「シオンの娘(エルサレム)に告げよ。『見よ、お前の王がお前のところにおいでになる、柔和な方で、ろばに乗り、荷を負うろばの子、子ろばに乗って。』」(マタイ21:5)
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聖書では、「柔和」という言葉に、

「恨みを晴らそうとする者に傷つけられる」という意味もあるそうだ。

イエスさまは、十字架に架かられるとき、

恨みを晴らそうとする者たちに傷つけられることに、甘んじられた。

通販番組で、「衝撃を吸収するスポンジ」の効果を示すために、

ものすごく高い場所から生卵を落として、

割れませんでした!という映像をよく見るが、それを思い出した。

力(衝撃)を、柔らかく吸収する。

どんな衝撃をも、イエスさまは受けられた。

イエスさまは、私たちの罪の、打ち傷を受けられ、

十字架に架かられ、

死からよみがえり、

この世に、救いをもたらすために来られた、平和の君。

平和を保つということを、考えさせられる。

イエスさまの柔和な態度から、学びたい。

また、急に、村を飛び出して、

イエスさまを、エルサレムまで運ぶことになったロバの子ども。

子どもだから、きっとかわいい姿だったと思う。

子ロバには、「主がお入り用なのです」(マタイ21:3)の言葉が聴こえていたのだろうか。

子ロバに役割があったように、

一人一人に、神さまからの大事なお入り用が、あると思う。

イエスさまに導かれながら、子ロバがエルサレムの都に入っていったように、

人生を歩んでいけたらと思う。

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【今週のみ言葉】
「生れ出た時から、わたしに負われ、胎を出た時から、わたしに持ち運ばれた者よ、わたしに聞け。」(イザヤ46:3)
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