主の御名によって祝福①

” 神(シン)・プロジェクトX ~挑戦者たち~ ”
「ダビデのミッション ~神の箱をエルサレムへ~(Ⅱサムエル記6章1~23節)」

ダビデがイスラエル全体の王になった。その後、拠点をヘブロンからエルサレムに移動した。

そしてダビデは、もう一つ、決断したことがあった。

それは、「神の箱」をエルサレムへ運び上げることであった。

神の箱 - それは契約の箱でもある。

民数記10章33節、

かつてイスラエルの人々が荒野を40年間旅していた時、

主の命令で旅立つ時は、神の箱(契約の箱)は常に先頭であった。

イスラエルの民は、いつも主の行かれる所へと、進んでいたのである。

神の箱は、長い歴史の中で、戦いの場にも運ばれた。

戦いに負け、敵の手に渡ったこともあった。

しかし、神の箱のゆえに、箱のあるところでは、良いことも悪いことも起こった。

箱は移動を転々と繰り返し、敵の手から、イスラエルに戻ってきた。

しかし、初代王・サウルが、神の箱をないがしろにしていたこともあって、

長きにわたって、放置されていた。

ダビデは、

神の箱を都エルサレムに置くことにより、

国全体の霊的な一致をもたらすことができると考えた。

大きなミッションを抱いた。

Ⅰ歴代誌13章、ダビデは、すべての指導者と協議した。

神の箱をエルサレムへ運ぶという、一大プロジェクトに、

イスラエルの全会衆が賛同した。

こうして、イスラエルの精鋭3万人が集結、

彼に従うすべての民とともに、

神の箱を、キルヤト・エアリムから、エルサレムに運び入れるためのパレードが、

主への祈りと共に、計画・実行されたのである。

「ケルビムの上に座す万軍の主」と呼ばれた神の箱は、

新しい車に載せられ、運び出された。

ダビデとその家の人々は皆、主の前に、琴や打楽器を奏でて移動した。

しかし、予想せぬことが起こった。

パレードの最中、

車を引いていた牛がよろめいて、

ウザと言う人が、神の箱を押さえたことにより、

主が、ウザを討ったのである。

彼は、箱の傍らで、死んでしまった。

運ぶ方法が、間違っていたためであった。

ダビデは、主を畏れた。

エルサレムへの運び入れは、中断せざるを得なかった。

ダビデは、箱を、ガト人オベド・エドムの家に向かわせたのである。

(明日に続きます。)