主が裁き手となって
使徒パウロが私たちにすすめていること。
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だれに対しても悪をもって悪に報いず、すべての人に対して善を図りなさい。
あなたがたは、できる限りすべての人と平和に過ごしなさい。
愛する者たちよ。自分で復讐をしないで、むしろ、神の怒りに任せなさい。なぜなら、「主が言われる。復讐はわたしのすることである。わたし自身が報復する」と書いてあるからである。
むしろ、「もしあなたの敵が飢えるなら、彼に食わせ、かわくなら、彼に飲ませなさい。そうすることによって、あなたは彼の頭に燃えさかる炭火を積むことになるのである」。
悪に負けてはいけない。かえって、善をもって悪に勝ちなさい。(ローマ12:17~21)
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「燃えさかる炭火」とは、
敵を変える力を意味すると、聞いたことがある。
イエスさまを信じる人の闘いは、
敵を敵でなくしてしまう闘いでもある。
相手の困窮に手を差し伸べること。これが、
敵に打ち勝つ唯一の道なのですよと、
パウロは、わたしたちに教えてくれている。
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Ⅰサムエル記24章、ダビデとサウル王との戦いが続いていた。
あるときダビデは、洞窟で用を足している丸腰のサウルを見つけた。が、サウルを討つチャンスが到来したにもかかわらず、「この人は、主が油を注がれた人だから」と、その命を奪わなかった。ダビデは、洞窟から出たサウルの後を追って、「王様」と、声をかけた。殺すチャンスがあったのに、そうしなかったことをサウルに伝えた。
ダビデは言った。
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「どうか、主が私どもの間を裁き、どちらが正しいかを、お決めくださるように。主は、正しく裁いてくださるはずです。」(Ⅰサムエル記24:16 現代訳)
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これを聞いたサウルは声を上げて泣き、ダビデに言った。
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「お前はわたしより正しい。お前はわたしに善意をもって対し、わたしはお前に悪意をもって対した。」(Ⅰサムエル記24:18)
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サウル王は、ダビデが次のイスラエルの王になることを悟った。彼はダビデに、自分の子孫を絶やさないことを約束してほしいと願って、サウルは家に帰っていった。そしてダビデと部下たちも、自分たちの要害へと戻っていった。
ダビデのように、主を畏れ、人を尊重することができたらいいとおもう。
わたしたちは、出会ってきた人、これから出会う人、
あらゆる人達に、育てられている部分があるのだということを、忘れずにいたい。
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神はご自分にかたどって人を創造された。(創世記1:27)
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神さまは、すべての人達を、受け入れて、育んでくださっている。
なんという大きな愛だろう。
ひとりひとりの内に神さまの性質が宿っていることを心に留めて、
今週も、歩んでいきましょう。