主が定めておられた計画

ダビデ王がエルサレムを脱出した後のこと。
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息子アブサロムとイスラエルの兵士全軍はエルサレムに入った。アヒトフェル(ダビデの昔の相談役)も一緒であった。
(Ⅱサムエル16:15)
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その時、ダビデ王の友達フシャイが「王様、万歳!」と言って、アブサロムの所にやってきた。フシャイはダビデ王側のスパイです。アブサロムの信頼を得てふところに入るためでした。アブサロムは、フシャイを信頼しました。

さてアブサロムが完全に王位を得るために、ダビデ王とその軍を打ち破る必要がありました。
そこでアブサロムは、アヒトフェルとフシャイのそれぞれに策をきくことにしました。

アヒトフェルは、すぐに軍を連れてダビデ達を急襲し、軍が逃げたところで王一人を討ち取る作戦を提案。しかしフシャイは「いやいや、戦上手のダビデ王ですから・・」と、アヒトフェルとは真逆の提案をします。
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・・これは主がアブサロムに災いを下そうとして、アヒトフェルの優れた謀を打ち壊そうと決めておられたからである。
(Ⅱサムエル17:14)
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何も知らないアブサロムは、フシャイの提案を優れたものと判断し、採用しました。しかし、この作戦は、フシャイがひそかに、ダビデ軍を優位に持ち込むための作戦でした。フシャイは、ダビデ王と軍隊を夜のうちにヨルダン川の向こう側に逃がすことに成功したのです。

フシャイの行いは、主の思いと一致していました。
フシャイの決断と行動をとおして、主が定めておられる計画が、実現したのでした。

今でも、ふと、

人生の大きな流れが変わったときの事をふりかえると、

「あのとき、神さまが一緒におられたのではないだろうか」と、

思うことがあります。

まだ、神さまのことを知らなかったときのことも、です。

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人間の心は自分の道を計画する。
主が一歩一歩を備えてくださる。(箴言16:9)
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日々の生活は、選択の連続ですから、

人は、あれこれと考えます。計画します。

大きな決断を迫られる出来事も起こります。

そんなときでも、

大きな流れのど真ん中にいる時であっても、

主の道は、わたしたちの見えないところに、

つくられていることを信じて、

すべてのことをご存知の方に、

委ねていきたいと思うのです。

もし、今、心の痛みを持っているとしたならば、

神さまは、その先に、

御子イエスとの交わりを、

備えてくださっている。

痛みをとおしてこそ、

わたしたちは、神さまが望まれる道で、

用いられていくのだから、

今週も、主のなされることに、

希望をもって、歩んでいきたいと思います。