ルツ記④ イエスのひな型(ボアズ)

彼は、ルツと3つの約束をした。

1.ルツと結婚すること、
2.姑ナオミの亡き夫(エリメレク)の土地を買い戻すこと、
3.姑ナオミの亡き夫(エリメレク)の家系を継ぐこと。

ボアズは、これらの権利を得るのに一番近い親戚の人に出会った。町の長老たちを呼んで、その親戚の人に情報を提供し、交渉をした。その親戚の人は「・・どうぞあなたがその人(ルツのこと)をお引き取りください。(8)」これらの責任を手放した。

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ボアズはそこで、長老とすべての民に言った。「あなたがたは、今日、わたしがエリメレク(一族)の遺産を・・ナオミの手から買い取ったことの証人となったのです。また、わたしは・・モアブの婦人ルツも引き取って妻とします。故人の名を、その嗣業の土地に再興するため、また、故人の名が、・・絶えてしまわないためです。」(ルツ4:9,10)
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ボアズは、公の場所で、みんなの前で、自分のすべきことを責任をもって引き受けたのでした。

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梅雨の前、バラの咲く今頃は、収穫の近づいた麦畑が目立つ。

令和の麦畑を眺めながら、思った。

その土地の責任者であったボアズは、

一面に広がる、麦畑を見ながら、思いめぐらして、

色んなことを決めてたのかもしれない。

彼は、誠実に生きていたのだろう。

ルツが、畑にやって来る前も、

畑で、落ち穂を拾う彼女と出会ってからも。

ボアズは、よく、イエス様のひな型と言われたりするそうです。

・生活に困っている人たちに親切で、

・モアブ人(異邦人)を、素直な心で褒め、

・出過ぎたことをせず、

・犠牲をいとわずに、

・(姑ナオミの夫の土地を)買い戻す(贖う)人。

そして、何よりも、

ルツを、心から、愛していた。

そんな人。

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ボアズはこうしてルツをめとったので、ルツはボアズの妻となり、ボアズは彼女のところに入った。主が身ごもらせたので、ルツは男の子を産んだ。・・・その子をオベドと名付けた。(ルツ4:13~16)
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オベドは、ダビデのひいおじいちゃんであり、

代を重ねて、イエスキリストに至る。

神さまは、

民族や時代を超えて、

神を信じる人々を用いて、

目的を成し遂げられる方である。

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ルツ記は、

姑ナオミと嫁ルツの思いやりにあふれたお話であった、

と同時に、

イエスさまのような心をもった、

ボアズのお話でもあった。

3人とも、誰かを思いやる心から、

その時の自分にできることをした人々だったように思う。

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「どんな国の人でも、神を畏れて                                                           正しいことを行う人は、神に受け入れられるのです。」(使徒10:35)
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今、わたしたちの置かれている状況が、

忍耐の伴うものだったとしても、

愛をもって、誠実に生きていきたい。