ルツ記③ ナオミの智略
わたしは、ナオミ。
祖国の飢饉が終わり、
モアブ人の嫁ルツと2人で祖国ユダへ帰郷した時は、
自分は空っぽになって帰ってきたと思っていたけれど、
今、わたしは、嫁ルツがこの地で、
神に祝福されて暮らせることを願っている。
そのように、心が、変えられている・・・。
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「ルツのしあわせは、わたしのしあわせ」
と、ナオミが言ったかどうかは分からない。
しかし女性2人で生きていくために、
彼女は、自分たちの将来のことを、考えた。
誰かいい人、おらんかいな・・と。
いや、ナオミは、もうとっくの昔に、ピンときていた。
1.嫁ルツの夫になってくれそうで、
2.私の夫の土地を買い戻してくれそうな人で、
3.私の夫の家名を継いでくれそうな人・・・
・・・その名は、そう。ボアズさん。
ルツは、ナオミの信じる神を信じて、異国の地での生活を決めた。
そういえば、姑ナオミは、ボアズの畑で働けば、よその畑で誰かからひどい目に遭わされるれることもないと言っていた。(ルツ2:22参照)異邦人のルツが初めての土地で暮らすこと・・そこにはたくさんの試練が隣り合わせだったことが想像できる。
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正義を勝利に導くまで、彼は傷ついた葦を折らず、
くすぶる灯心を消さない。(マタイ12:20)
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「彼」とは、イエスさまのこと。
「これからは、神さまを信じて生きていきます」
ルツのような決意をしてからの生活にも、さまざまな困難はある。傷ついて、心が折れそうになる時がある。しかし、倒れそうなわたしたちを、そこから立ち上がらせてくださるのは、主イエスであるということを、心に留めたい。
倒れそうで、倒れない。
たとえ、サイドブリッジみたいな状態でも。
わたしたちは、
折れてそうで、折れてないんです。
祈っていきましょう!
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しゅうとめのナオミが言った。
「わたしの娘よ、わたしはあなたが幸せになる落ち着き先を探してきました。あなたが一緒に働いてきた女たちの雇い主ボアズはわたしたちの親戚です。・・・」(ルツ3:1、2)
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ルツは、姑ナオミの智略を実行して、ボアズから、3つの確約を取り付けたのであった。
ボアズとの結末はいかに?!
ルツとナオミはどうなる?!
次回、ルツ記、最終回です!!(予定)