ナタンの預言

紀元前1000年ごろ、主は、ダビデ王から敵を退け、彼に安らぎを与えられました。王宮で暮らすことにもなりました。そんなダビデは、神の箱が天幕の中に置いたままであることを気にして、箱のための神殿を建てるかどうかを、預言者ナタンに問いました。

主は、預言者のナタンに臨んだ。
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主があなたのために家を興す。あなたが生涯を終え、先祖と共に眠るとき、あなたの身から出る子孫に跡を継がせ、その王国を揺るぎないものとする。この者がわたしの名のために家を建て、わたしは彼の王国の王座をとこしえに堅く据える。(Ⅱサムエル7:11~13)
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神はダビデ王朝を、とこしえに堅く据えるとおっしゃった。

その1000年後、イエスさまが生まれる前のこと。

天使が母マリアに言いました。
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「…神である主は、彼(イエス)に父ダビデの王座をくださる。彼(イエス)は永遠にヤコブの家を治め、その支配は終わることがない。」(ルカ1:32,33)
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ダビデの子イエスさまの支配が、とこしえに続くと天使は言った。

ナタンの預言が、イエスさまによって成就した、と、

わたしたちは、受け止める。

マタイ15章21~28節、

娘の病気を治してほしいと、イエスに訴えてくるカナン人の女性がいた。

イエスは「子どもたちのパンを取って小犬にやってはいけない」」という、つれない言葉を発したが、

女性は、「主よ、ごもっともです。しかし、小犬も主人の食卓から落ちるパン屑はいただくのです」と、

イエスにすがりつき、娘の癒しを願いました。

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イエスはお答えになった。
「女よ、あなたの信仰は立派だ。あなたの願いどおりになるように」
その時、娘の病気は癒された。(マタイ15:28)
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選民思想のゆえにユダヤの民は、異邦人を蔑んでいた。
しかしイエスさまは、カナン人(異邦人)の信仰を立派だとおっしゃった。
イエスさまは、律法を持たない異邦人も、神の恵みの領域の中にあると受け止めて、接して下さる方である。

わたしたちにも、いろんなことが起こるし、重荷がありますが、

カナンの女性のように、今のわたしのことを、わたし自身が認めて、

重荷もろとも、わたし自身も、主にゆだねていきたいと思います。

益々、イエスさまに信頼していきましょう。

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(おまけ)

部屋に、観葉植物を幾つか置いています。

今の時期は、新芽がたくさん出てきます。

朝、柔らかい小さな芽を発見したとき、

何とも、いとおしい気持ちになります。

水が渇いていないか、

虫がついていないか、

病気になっていないか、

観察をします。少しずつ。

何かと小さな発見がありますので、

すこしずつ、気にかけています。

大切なもの、人を、大切にしたいと思う。

大切にする行為とは何かと思いめぐらすとき、

イエスさまが、弟子たちの足を洗ったときのことが浮かびます。

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「もしわたしがあなたを洗わないなら、あなたはわたしと何のかかわりもないことになる」(ヨハネ13:8)
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と、イエスさまは弟子のペテロに言われました。

愛をもって、かかわることを、教えられます。

たとえ、失敗することがあったとしても、

大切なもの(人)とかかわりを失わずにいたいと、思うのです。