さあ、ベテルに上りなさい
冷蔵庫を開けた時、味噌が入った大きなタッパーの裏から
子ども(弟)の大好きなクッキーが出てきた。
きっと、お兄ちゃんに見つかったら、すぐに食べられてしまうから、
タッパーの裏に隠したんだろうな、と思った。
我が家にも、小っちゃいヤコブがいるな・・。
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ヤコブは、4人の妻と11人の息子たち、1人の娘を家族に持ち、財産も築いた。彼は、20年間仕えた伯父・ラバンと別れ、兄エサウと再会し和解をすることが出来た。しかしその後、1人娘・ディナが、シェケムの町で汚されたのをきっかけに、息子たちが町の人々を襲うという出来事があった。ヤコブの家族は命の危機に陥る。その時、ヤコブは主の声を聴いた。
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神はヤコブに言われた。「さあ、ベテルに上り、そこに住みなさい。そしてその地に、あなたが兄エサウを避けて逃げて行ったとき、あなたに現れた神のための祭壇を造りなさい。」(創世記35:1)
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ベテル。その地は、20年前に、ヤコブが兄エサウから命からがら逃亡し、ラバン伯父さんを訪ねる旅の途中、石の枕で眠った時、主が初めてヤコブに現れた場所であった。神は、その時、ヤコブにこのように語られた。
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「私は主、あなたの父祖アブラハムの神、イサクの神である。今あなたが身を横たえているこの地を、あなたとあなたの子孫に与える。」(創世記28:13)
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神は、ヤコブに語った約束を果たすまで、ヤコブを守られる方であった。
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私たちは、ヤコブとは生きている状況が違う。
私は聖書を読むとき、当時の社会背景の価値観を気にしすぎるところがあった。
でも最近、個人の価値観と、聖書の時代のそれを比べるのはちょっと違うと気づかされた。
新約聖書の時代、その不条理の中にいる人々のところに寄り添っておられたのが、イエスさまだ。
そして、イエスさまは、今も生きて、はたらいておられる。
私たちにも、ひとりひとりのベテル・・信仰の原点となる場所、神との出会いがあるはずだ。
神さまとの約束を、もう一度、思い出して、
今週も、歩んでいこう。
母の日でした。礼拝堂のカーネーションが美しかったです。
おかあさんに、感謝の思いを忘れずにいよう。